シャンプーって本当に種類が多いですよね。
- 「○○成分が入ったシャンプーがいい」
- 「バズってる△シャンプーは実は髪が傷む」
- 「市販のシャンプーは基本全部だめ」
こんな声がたくさん聞こえてきて、混乱している人も多いのではないでしょうか。
実際は全員におすすめできる特定のシャンプーはなく、
- その人の肌質・髪質
- パーマ・カラーをしているか
- どのような仕上がりになりたいか
この辺りで決めるのが良いと言われています。
そうは言っても全タイプの方へのおすすめが書かれているとさらに混乱してしまうと思うので、今回は
「パーマもしくはカラーをしている女性」を想定して記事を書きました。
結論を言うとそのような方の場合、おすすめは
「アミノ酸系シャンプー」か「タウリン系シャンプー」になります。
私もこの成分のシャンプーに変えてから2週間ほど経ちましたが、
- 髪がしっとりとし、アホ毛が減った
- 寝癖が付かなくなり、朝は髪をとかすだけで外出できるようになった
- 手触りが明らかにサラサラになった
- ドライヤーで乾かす時間が短くなった気がする
といった変化が見られました。
今回は、シャンプーの成分の基礎知識と、おすすめのシャンプーについて詳しく解説します。
シャンプーの全体像
シャンプーは何からできているのでしょうか。
- 水
- 洗浄成分
- 保護・補修成分
- pH調整成分
- 粘度調整成分
- その他成分
と書いてあります。そのうち、一番割合が多いのが水です。
水の割合が一番多いのはどのシャンプーでも同じなので、重要なのはそれ以降の成分です。
中でも洗浄成分は成分のうち8~9割を占めるので、一番重視すべき成分になります。
この記事は洗浄成分の話がメインになります。
ちなみに、表3番目に書いてある保護・補修成分とはシリコーンなどのことです。
ノンシリコンシャンプーが流行していますが、
研究で「シリコンは髪にとって悪いものではない」と証明されています。
シリコンについては、資生堂の研究員の方が詳しく解説されているのでよければご覧ください。
https://www.shiseido.co.jp/sw/beautyinfo/DB009108/
それでは、洗浄成分の話に戻ります。
シャンプーの洗浄成分6種類
シャンプーの洗浄成分は、主に以下の6種類です。
- 高級アルコール系
- オレフィン系
- アミノ酸系
- 石けん系
- タウリン系
- ベタイン系
図で表すとこうです。
さらっと見るだけで大丈夫です。
さらに、各成分が含まれた主なシャンプーを入れるとこのようになります。
順番に特徴を見ていきましょう。
〇高級アルコール系・オレフィン系
まずはおすすめできないシャンプーから。
泡立ち・洗浄力があり価格が安いのでドラッグストアでよく売られています。
一方で肌への刺激が強いため、乾燥肌・敏感肌の人には向きません。
ハードワックスを使う方やべたべたするときにたまに使うくらいなら良いと思いますが、
毎日使用すると髪にダメージが蓄積されていきます。
また、上記2つは石油をこして作られた「石油系シャンプー」になります。
石油系シャンプーを使うと髪の主成分であるタンパク質が変性する「タンパク変性」が起こります。
卵の白身が透明から白身になるのと同じ現象で、髪がダメージを受けたりカラー・パーマの持ちが悪くなったりします。
ちなみに、「高級」と書いてありますが高級な成分が含まれているということではなく、炭素などの洗浄力が強い成分が入っているという意味です。
ダイアンは高級アルコール系成分が入っていないことから「サリュフェートフリー」をアピールしていますが、オレフィン酸系が主な洗浄成分となっており、髪にダメージが大きいことは変わりないので注意しましょう。
〇アミノ酸系
次に、おすすめできるシャンプーです。
アミノ酸シャンプーは近年人気ですね。
何が良いのかというと、アミノ酸は素肌に近い弱酸性なので、刺激が少ないのです。
さらに毛髪に潤いを与えるため、カラーやパーマをした髪のシャンプーにも向いています。
一方、泡立ちや洗浄力は穏やかなため、洗いあがりのスッキリ感は少なくなります。
さらに、アミノ酸系シャンプーは頭皮に成分が残りやすいので、すすぎを十分に行う必要があります。
また、注意が必要なのは、アミノ酸系シャンプーは泡立ちと洗浄力の弱さから、石油系シャンプー等刺激の強い成分と混ぜて使われることが多いです。
「アミノ酸系シャンプー」と書いてあっても、石油系シャンプーの成分がほとんど、みたいな商品もあるので気を付けましょう。
本当に髪に優しい「アミノ酸系シャンプー」については、後ほど紹介します。
〇石けん系
石けん系は洗浄力が高く、天然由来成分のため、化学系物質の配合が他のシャンプーに比べて少ないです。
環境に優しいという側面もあります。
石けん系シャンプーには
・アルカリ性石けん
・酸性石けん
があります。
人の肌が弱酸性のため、アルカリ性石けんのほうがより刺激も洗浄力も強くなります。
特にアルカリ性石けんだと髪がきしんだり、洗浄力が強いためパサついたりすることがあります。
頭皮に油っぽさを感じる人はアルカリ性石けん、
刺激が少ない成分がいいけど化学物質も気になる、という人は酸性の石けん系シャンプーが向いているでしょう。
〇タウリン系
こちらの成分もおすすめです。
タウリン系は刺激は弱く、泡立ちは良いのが特徴です。
タンパク質への吸着・変性を起こしにくく、高級シャンプーに取り入れられることが多い成分です。
ほかのアミノ酸系成分と同時に配合されていることが多いです。
〇ベタイン系
ベタイン系はベビーシャンプーに使われるほど刺激が弱く、敏感肌の人も安心して使用できます。
ベタイン系は「両面活性剤」という水と油を混ぜた成分でできており、ぬるま湯でも汚れを落としやすいと言われています。
アミノ酸系とタウリン系シャンプーを選ぶときの注意点
髪のダメージを抑えつつ日々のシャンプーができるのはアミノ酸系とタウリン系シャンプーです。
一方、先ほども記載したように、アミノ酸・タウリン系の成分が含まれていたとしても、石油系の洗浄成分が多く含まれていたら髪へのダメージは大きくなります。
基準として、成分表の前から5番目までに石油系シャンプーの成分が入っているものは避けた方がいいそうです。
以下におすすめのシャンプーを書いていくので、ご自身の目で成分を確認してみてください。
参考↓
◎な成分(アミノ酸・タウリン)
ココイルグルタミン酸Na
ココイルグルタミン酸TEA
ココイルアラニンTEA
ラウロイルメチルアラニンNa
ココイルグリシンK
ラウロイルサルコシンNa
ココイルメチルタウリンNa
△な成分(石油系)
ラウリル硫酸Na
ラウレス硫酸Na
ラウレス硫酸アンモニウム
オレフィン(c14-16)スルホン酸Na
おすすめ市販シャンプー3選
正直、すでにほかの方が紹介しているシャンプーとかぶっていると思います。
ほかの方も私も、本当に良い商品を紹介しようとしたために同じ結論になりました。
アミノ酸系成分だけでなく、高級シャンプーに使われているというタウリン系成分も含まれていて、かつ石油系成分が含まれていないのは以下の3商品でした。
おすすめ① いち髪
水、ラウロイルサルコシンTEA、コカミドプロピルベタイン、コカミドメチルMEA、コカミドMEA、ジステアリン酸グリコール、パーム核脂肪酸アミドプロピルベタイン、ココイルメチルタウリンNa、アシタバ葉/茎エキス、コメヌカ油、アンズ核油、チャ花エキス、カワラナデシコ種子エキス、ムクロジエキス、コメ胚芽油、ヒオウギエキス、ツバキ種子エキス、コメヌカエキス、塩化Na、ココイルグルタミン酸TEA、クエン酸、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、ポリクオタニウム-10、ポリクオタニウム-7、ポリクオタニウム-49、エタノール、BG、プロパンジオール、EDTA-2Na、安息香酸Na、香料、カラメルリンク水、ラウロイルサルコシンTEA、コカミドプロピルベタイン、コカミドメチルMEA、コカミドMEA、ジステアリン酸グリコール、パーム核脂肪酸アミドプロピルベタイン、ココイルメチルタウリンNa、アシタバ葉/茎エキス、コメヌカ油、アンズ核油、チャ花エキス、カワラナデシコ種子エキス、ムクロジエキス、コメ胚芽油、ヒオウギエキス、ツバキ種子エキス、コメヌカエキス、塩化Na、ココイルグルタミン酸TEA、クエン酸、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、ポリクオタニウム-10、ポリクオタニウム-7、ポリクオタニウム-49、エタノール、BG、プロパンジオール、EDTA-2Na、安息香酸Na、香料、カラメル
https://www.kracie.co.jp/ichikami/detail/inbath/product03.html
アミノ酸系成分の次がベタイン系成分なので、非常に髪と肌に優しい洗浄成分です。
さらに洗浄成分だけでなく、補修成分として様々な植物の良質な油が含まれており、パサつきを抑えることができます。
おすすめ② ディアボーテ HIMAWARI
水、ココイルメチルタウリンNa、パーム核脂肪酸アミドプロピルベタイン、コカミドメチルMEA、ココイルグルタミン酸TEA、ラウロイルサルコシンTEA、コカミドMEA、ジステアリン酸グリコール、ココイルグルタミン酸2Na、ヤシ油脂肪酸PEG-7グリセリル、ヒマワリ種子油、サッカロミセス/ヒマワリ芽発酵エキス、ヒマワリ種子エキス、ヒマワリ花エキス、ポリクオタニウム-7、塩化Na、エタノール、ミリスチン酸、ココイルトレオニンNa、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、ココイルグルタミン酸Na、クエン酸、ポリクオタニウム-10、ポリクオタニウム-49、BG、グリセリン、EDTA-2Na、安息香酸Na、香料、カラメル
https://www.kracie.co.jp/himawari/lineup/
HIMAWARIは、一番多く含まれている洗浄成分がタウリン系というところが大きなポイントだと思います。
これにより、泡だちがよくなり、穏やかな洗浄力でもさっぱり洗うことができます。
おすすめ③ ボタニスト
水、グリセリン、コカミドプロピルベタイン、ココイルメチルタウリンNa、ラウロイルメチルアラニンNa、ラウラミドプロピルベタイン、ラウロイルサルコシンNa、ラウレス-4カルボン酸Na、ココイルグルタミン酸Na、シラカンバ樹液、サボンソウ葉エキス、サピンヅストリホリアツス果実エキス、加水分解野菜タンパク、チリアトメントサつぼみエキス、異性化糖、ブドウ種子エキス、テルミナリアフェルジナンジアナ果実エキス、マドンナリリー根エキス、オリーブ葉エキス、グリチルリチン酸2K、サトウキビエキス、セラミドNG、PEG-30フィトステロール、加水分解ヒアルロン酸、加水分解コラーゲン、コカミドMEA、リンゴ酸、ポリクオタニウム-10、デシルグルコシド、BG、DPG、セテアレス-60ミリスチルグリコール、PPG-4セテス-20、PEG-40水添ヒマシ油、EDTA-2Na、エタノール、塩化Na、トコフェロール、フェノキシエタノール、安息香酸Na、香料
https://botanistofficial.com/shop/g/gbtn296-teiki2-1a/
ボタニストは成分についても他2商品と同様優秀で、さらにヒアルロン酸や加水分解コラーゲンが入っているのが嬉しいポイントです。
一番多い洗浄成分がベタイン系なので、非常に肌と髪に優しいです。
以上、おすすめシャンプー3選でした。
最後に:口コミやマーケティングにだまされないように、自分で成分を見る
この記事を機に、みなさんが納得の行くシャンプー選びをしていただけるようになったら嬉しいです!
一方で、シャンプーは成分を見るだけでは分からないことも多いと思うので、成分を見た上で実際に色んなシャンプーを使ってみることをおすすめします。
記事の間違いやご質問等あれば、お手数ですがお問い合わせフォームかTwitterまでご連絡お願いいたします。
それでは!
コメント