SPFの強さは状況に応じて使い分けるべきだということを、1度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
特にこれからの冬の時期、通勤通学くらいの軽い外出ならSPF10~30くらいで十分と言われています。
一方で、本当にSPFが低い日焼け止めで大丈夫なのか不安な方もいると思います。
私も不安だったので、日焼け止めの仕組みを徹底的に調べました。
調べた結果、SPFが低くても大丈夫そうだと分かりました。
実際に私がSPFの低い日焼け止めを使用して感じたメリットは以下です。
- 肌が乾燥しにくくなってる
- SPF50+の日焼け止めより値段が安く済んでる
- 上に重ねるファンデーションやアイメイクが崩れにくくなってる
今回は、なぜ私が「大丈夫」と判断したのか、理由を解説します。
そもそもSPFとPAって?
まずは基礎知識から。
日焼け止めには、SPFとPAという数値があります。
画像右上の数値ですね。
SPFは肌の表面の日焼け(しみ・そばかす)を、PAは肌の内部の日焼け(しわ・たるみ)を防いでくれます。
以下はスキンケア会社 ZIGEN 〈ジゲン〉さんの画像です。
- SPFはUV-Bに対する指標で、海水浴などの直射日光で赤くなるのを防ぐ
- PAはUV-Aに対する指標で、日常生活でもジワジワ日焼けするのを防ぐ
UV-Aだけ波長が長く窓ガラスをすり抜けるので、室内でも日焼け止めが必要と言われる理由もこれです。
日焼け止めを365日塗るのはUV-Aから肌を守るためであり、関係があるのはPAのほうということになります。
SPFが高すぎる日焼け止めを普段使いしても、肌への負担が高くなるだけで効果は薄いということです。
SPFの数値は効果の強さではなく有効時間の長さ
SPFの数値は、「日焼け止めを塗っていなかったときと比べて、日焼けが始まるのを何倍の時間遅らせるか」を表しています。
数値が大きいほど日焼け防止効果が強いわけではないのです。
SPF1でおよそ20分間と言われています。
「SPF20」なら、20×20分=400分(約6.6時間)
「SPF50」なら、50×20分=1000分(約16.6時間)
ということになります。
日が短い冬に、16.6時間もの日焼け止め効果は必要ないですね。
朝7時に塗ったとしても23時過ぎまで効果が持続します。
とっくに日が暮れてます。
なお、炎天下などにいる場合は紫外線が強力なので日焼けが始まる時間が早まる(SPF=10くらいに低下する)と考えられます。
そこに先ほどの式を当てはめると
「SPF20」なら、20×10分=200分(約3.3時間)
「SPF50」なら、50×10分=500分(約8.3時間)
となり、持続時間が半減します。
SPF+50はこういう炎天下などの場合には存在価値があると考えられます。
話がややこしくなりましたが、ここで次に移ります。
私は調べていて、以下の疑問が湧きました。
「じゃあ2,3時間に1度塗りなおしたほうがいいという情報はなんなんだ?」
塗りなおすのは、こすれる・落ちることで効果が減るから
上記の時間は「塗った箇所を触らず放置した場合、どのくらい日焼けを防止し続けるか」を表しています。
しかし、私たちが生活をする場合、塗った箇所を触らないというのはほぼ不可能です。
- マスクを着け外しする
- 顔・体を触る
- 皮脂が出る
- 汗をかく
↑のようなことが起こるので、知らず知らずのうちに日焼け止めが落ちてしまうのは避けられないということですね。
そして、日焼け止めが落ちてくるのが塗ってから大体2,3時間後なので、そのくらい経ったら塗りなおしたほうがいいよ、ということなのです。
微量の汗や皮脂は常に分泌されているので、人間に日焼け止めを塗っている以上、塗り直しは避けられないということになります。
めんどくさいですね!
結論:SPFの低い日焼け止めをこまめに塗り直すのが一番良い
今までの話をまとめると以下になります。
- SPFは日焼け止め効果の持続時間を示しているので、数値が高ければ良いというわけではない
- SPFは高くても低くても日焼け止めを塗り直す必要がある
SPF35以下のおすすめ日焼け止め3選
上記の結論を元に、
- SPF35以下
- PAは++以上
という条件で絞ったおすすめの日焼け止めは以下です。
- Curel(キュレル)UVエッセンス
- エスセレクト UVカットジェルローション
- ニベアサン プロテクトウォータージェル
効果がないと誤解されて売れにくいのか、SPF35以下の日焼け止めって本当に少ないです。
デパコスならあるのですが、毎日たっぷり使うものにそんなにお金をかけられないというのが私の個人的な本音です。
完全に主観ですが、上記3つは価格が現実的です。
以下それぞれのおすすめポイントを紹介します。
圧倒的に乾燥に強いキュレル
肌に優しいことで有名なキュレル。
日焼け止めでもそれは実現されています。
- 石けんで落とせる
- 適度なトーンアップが叶う
- 肌荒れ、乾燥しにくい
日焼け止めじゃなくて、乳液を塗ってるのかと思うほど潤います。
50gで約1500円なので、1g当たり約30円です。
コスパなら断然エスセレクト
エスセレクトとは、スギ薬局というドラッグストアのブランドです。
近所にスギ薬局がなくても通販もやってるみたいです。
エスセレクトはプライベートブランドなのでコスパが良い商品が多いです。
300gで約1400円なので、1g当たり約4.67円になります。
先ほどのキュレルと比べると約1/6の値段です。
ポンプタイプなのも地味に嬉しいです。
一方実際に使ってみると、2回重ねると少々テカる感じがしました。
全身にたっぷり塗りたいときに使っています。
安定のニベア
ニベアは2種類あります。
・持ち運ぶなら蓋つき
・家で使うならポンプタイプ
がいいでしょう。
日焼け止めの王道ブランドなだけあって、べたつきも少なく、安心して重ね付けすることができます。
蓋つきなら80gで約770円なので1g当たり9.63円、
ポンプタイプなら125gで約660円なので1g当たり5.28円です。
上記3つを使い分けるのがおすすめ
私は以下のように使い分けています。
- キュレル→外出先で塗り直す用。トーンアップができるから、普段はファンデーションの代わりに使っている。小さくて持ち運びやすい
- エスセレクト→ずっと家にいるときや、外出前用。体にも使う。とにかく大容量なので持ち運びには不向き
- ニベア→蓋つきのものを使用。だれにも会わない日はこの日焼け止めオンリーで過ごす。
コスパを重視してエスセレクトとニベアを中心に、外出先ではキュレルと言った感じです。
肌に優しいと聞いても、SPF30以下の日焼け止めにするのが不安な人へ【不安解消】:最後に
私は不安だからとSPF50+の日焼け止めを使い、塗り直さないことが多かったのですがそれでは日焼けしてしまうということが分かりました。
一方で上記の日焼け止めにしてから、肌の乾燥が減りました。
刺激の少ない日焼け止めにすることはメリットも多いので、
みなさんも1回SPF30の日焼け止めにしてみて、「別に肌の調子良くならないな」と思ったらSPF50+に戻す、という感じでもいいのではないでしょうか。
私のように不安が解消されて、肌のトラブルも改善する方が増えると嬉しいです。
それでは!
コメント