【3ステップで解説】高校生の息子にプロゲーマーになりたいと言われたとき親が取るべき行動

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「息子が高校生にもなって、まだプロゲーマーを目指すと言っている…」
「夢は応援したいけど、さすがに反対したほうがいい…?」
「大学に行かせたほうがいいのか、ゲームの専門学校に行かせたほうがいいのか…」

高校生の息子に「プロゲーマーになりたい」と言われて、このように悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

子どもを心配する親としては安定した仕事についてほしい。でも、子どもの夢も応援したい。

そんな方に向けて、子どもに「プロゲーマーになりたい」と言われたときに親が取るべき最善の方法を

ステップ①:プロゲーマーについて知る
ステップ②:応援する姿勢を見せる
ステップ③:大学に行かせる

の3ステップで解説します!

この記事の筆者:こうに
放課後等デイサービスで小中高校生を対象に1000回以上の生活スキルの指導を行ってきました。
その中に「プロゲーマーになりたい」と言っている高校生がいたので、そのときの指導実績を元にこの記事を書いています。



ステップ1:プロゲーマーについて知る

まずはプロゲーマーについて知りましょう。

俺の夢について、何も知らないくせに口を出すな!

プロゲーマーについて知らないと、こう思われるのは明らかですよね。

次のステップ以降で子どもと話すときに、プロゲーマーについての知識が必要になってきます。

それではさっそく見ていきましょう。

プロゲーマーとは

プロゲーマーとは、「eスポーツ」の大会に出ることによって賞金をもらうことが主な収入源です。
※eスポーツ:Electronic Sports(エレクトロニック・スポーツ)のことで、ゲームの大会のことです。

大会以外にもスポンサーと契約してイベント出演したり、ゲームのプレイ動画を配信したりといった仕事もあります。

構造としてはプロ野球選手やプロサッカー選手とほぼ同じと言えばイメージが付くでしょうか。

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プロゲーマーになれる確率はプロ野球選手より低い

日本で正式にプロゲーマーに登録されているのは約270名(2022年時点)。

eスポーツの競技人口が約390万人と言われているので、確率にすると0.007%です。

プロ野球選手になれる確率は約0.1%と言われているので、現時点ではプロゲーマーになるのは、プロ野球選手以上に難しいということになります。

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プロゲーマーの収入だけではほぼ食べていけない

日本のプロゲーマーの中でも、常に上位にランクインするような人の年収は1億円を超えるとも言われています。

お子さんが「プロゲーマーで食っていける」と考えているとしたら上記のような数字を見たことが原因かもしれません。

さらに世界では5億円を超える人もいます。

しかし、実際のプロゲーマーの年収はもっと低いことが予想されます。

以下の表をご覧ください。

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これは日本のプロゲーマーの年収ランキングです。

4位からガクッと年収が下がっており、10位だと215万円になることがわかると思います。

つまり、0.007%の高すぎる壁を越えてプロゲーマー270人のうちの1人になったとしても、プロゲーマーの収入だけで生活することは極めて難しいと言えます。

実際、プロゲーマーの方は兼業をしている方がほとんどだそうです。



eスポーツ業界に将来性はある

eスポーツ業界には将来性があると言われています。

以下の表を見ていただけばわかるように、eスポーツの市場規模は年々伸びています。

https://www.famitsu.com/news/202104/16217981.html ファミ通さんのサイトから引用しました

活躍できるチャンスが広がっていることは事実です。

近いうちにオリンピック競技になる可能性もあると言われています。

プロゲーマーの引退は25歳前後

プロゲーマーは反射神経や瞬発力がものを言う世界です。

そのため、20代で引退することが多いそうです。

確かに、25歳を超えてもプロゲーマーで活躍する人はいますが、25歳を超えてから初めてプロゲーマーになるのは非常に厳しいでしょう。

逆に親の目線で考えると、「25歳で諦めがつく」ということはメリットでもあります。

40代、50代になっても夢を追い続けるよりは、若いうちに夢を追い切って、その後は堅実に生きてもらったほうが安心ですよね。



ステップ2:応援する姿勢を見せる

プロゲーマーについての基礎知識を得たところで、次は実際に親がどう行動すれば良いのかを解説します。

プロゲーマーという夢を否定しないことが一番大切

一番大切なことは、「プロゲーマーという夢を否定しない」ということです。

親から見ればどんなに非現実的に見えても、子どもは真剣です。

親に夢を否定されて、「はい分かりました」と堅実な道を歩み始めるなんてことはあり得ないということは想像がつきます。

たとえ親から言われて夢を諦めたとしても、そこには親に対する憎しみの感情が残ります。それは避けたいですよね。

プロゲーマーになることが無理だとしても、子ども本人が自分で気づくまで待つ必要があります。

いつまでに自立してほしいかをはっきり伝える

「子ども本人が無理だと気づくまで待つ」とは言っても、子どもにはちゃんと自立してほしい。

子どもが自立できないか心配な方は、「いつまでに自立してほしいかをはっきり伝える」ことがおすすめです。

例えば、

・大学卒業までは学費と生活費を親が払う。それ以降は、一切お金は出さない。
・大学を卒業したら家を出ること。

みたいな感じです。大学の部分は高校などに変えてもOKです。

親は応援するけど、責任は自分で取る

このことを教えるのも親の大切な役割ではないでしょうか。

子どもの自立が寂しく感じる方はこちらの記事もご覧ください。

高校生向けのゲーム大会に出場することを勧める

自分の実力を知る機会として、実際に大会に出ることは大切です。

今は高校生向けのゲーム大会も毎月のように行われています。

腕試しのほかにも、ゲーム大会はチーム戦がほとんどなので、仲間とコミュニケーションを取る機会にもなります。

こうに
こうに

高校生向けの大会なら、「同じ高校の人としかチームになれない」という規定がある大会が多いので安心ですよ。

ここで自分の実力の低さに気づいて、大学受験に方向転換する人も多いようです。



ステップ3:大学に行かせる

高校在学中にプロゲーマーの夢を諦めなかったとしても、大学には行かせることをおすすめします。

理由は4つです。

・そもそも、現役プロゲーマーは大卒が多い
・ゲームの専門学校の一部は国から「学校」と認められていない
・社会的に問題なくゲームができる期間が4年延びる
・プロゲーマーの夢を諦めたときのリスクヘッジ

そもそも、現役プロゲーマーは大卒が多い

先ほどの年収ランキングで登場した方の学歴を見てみましょう。

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公表されていない方もおり、「不明」が多く申し訳ないですが、上位5人は大学に進学していることが分かります。

しかも偏差値の高い大学ばかりですね。

ちなみに、なぜプロゲーマーに高学歴が多いのかはこちらの書籍で分かりそうです。

大学受験のための勉強が、プロゲーマーになるための基礎になる。

だから夢を応援するという意味でも、大学に行かせたほうが良いことになります。

ゲームの専門学校の一部は国から「学校」と認められていない

プロゲーマーになるための専門学校が最近増えてきていますが、新しくできた専門学校は国から「学校」と認められていないことがあります。

そのため、ゲームの専門学校を卒業しても最終学歴が高卒になることがあります。

2年間専門学校で学んだとしても、卒業後残るのは「20歳高卒職歴なし」という経歴のみ。

これでは安定した職に就くのは難しいでしょう。

社会的に問題なくゲームができる期間が4年延びる

高い学費を払っているのだから勉強してほしいという気持ちはありますが、一般的に言うと「学生なら、ゲームをしていても社会的に許される」ということです。

例えば高校を卒業した後、大学に進学せずに4年間ゲームをしていたら、就活のときの企業の印象は悪いでしょう。

「4年間何してたの?」ということになります。

しかし、大学生であれば自分の時間を自由に使う大義名分になります。

プロゲーマーの夢を諦めたときのリスクヘッジ

4つ目の大学に行かせた方が良い理由が、「プロゲーマーの夢を諦めたときのリスクヘッジ」です。

これは想像しやすいのではないでしょうか。

今でも高卒より大卒のほうが無条件で就職しやすいのは言うまでもありません。

25歳頃から就職し直そうとしても、大卒なら可能性は大いにあります。

大学に行かせるなら多くの大学を比較して決めたほうが良い

もちろん、大学ならどこでも良いというわけではありませんよね。

多くの大学を比較して、お子さんに合った大学を選ぶようにしましょう。



【3ステップで解説】高校生の息子にプロゲーマーになりたいと言われたとき親が取るべき行動:まとめ

高校生の息子に「プロゲーマーになりたい」と言われたとき親が取るべき行動を3ステップで解説しました。

改めて一番強調したいことは、

プロゲーマーの夢を親が諦めさせると、一生親子の関係にヒビが入る可能性がある。親ができることは、大学に行かせつつ子どもが気づくのを待つことだけ。

ということです。

息子さんが大切で心配だからこそ、口出しはグッとこらえて見守りましょう。

何か質問、ご指摘などあればコメントお願いいたします。

書いてほしい記事のリクエストもあれば教えてください!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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