子どもが自立するにあたって、寂しい思いをしていませんか?
「どうして子離れできないんだろう」と自分を責めていませんか?
子どもがいつまでもかわいいと思う気持ちと、子離れできない自分を責める気持ちが相まって、つらい思いをされている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、子離れできないのはあなただけではありません。
むしろ大多数の親が、心の中では「子離れしたくない」と思っています。
この記事では、「子離れしない親は悪い親」という思い込みを解き、それでも子どもの自立が寂しいときの対処法13選をご紹介します。
この記事の筆者:こうに
放課後等デイサービスで小中高校生を対象に1000回以上生活スキルの指導を行ってきました。
中高生の保護者の方とも毎日お話する機会があり、思春期の親特有の様々な悩みに向き合った経験から記事を書いています。
そもそも子離れとは
そもそも子離れとはどういう意味だったでしょうか。
元々は、子離れとは「親が子供の主体性を尊重し、干渉することをやめる行為」でした。
もちろん主体性を尊重し干渉をやめることは重要です。
しかし自分が「子離れできていない」と自覚し、この記事にたどり着いた方はそんなことは重々分かっているのではないでしょうか?
むしろ最近強まっている風潮である、「子どもが自立したら、子どものことは気にかけずに自分の人生を楽しまないといけない」といった価値観に悩まされているのではありませんか?
親はいつでも寂しくて当たり前
「小さい頃はお母さん、お母さんって私にべったりだったのに、今では怒って私のことを怒鳴ってくる。」
「ずっと大切に育ててきたのに、どうして無視するようになったんだろう?」
私が保護者の方と関わっていてもこんな声をよく聞きます。
思春期になったのだから子どもと距離を取らないといけないと頭では分かっていても、親はどうしても寂しさを感じてしまいます。
加えて、
・子どもに干渉すると、子どもの判断力が育たない。
・子離れしないと子どもの自立を妨げる。
・子離れしない親は子どもの人格を軽視している。
このような意見にとらわれ、不安になってしまうことがあるのではないでしょうか。
しかし、これらの寂しさ、不安はすべて「子どもへの愛情」があるからこそ湧いてくるものです。
子どもへの愛情があるあなたは素晴らしい親です。自分を責めないでください。
これらの感情を感じる自分を受け入れることが、子どもとのより良い関係の第一歩です。
子どもが何歳になっても愛し続けて良い
親にとって、子供はいつまでも子供である。たとえ、子供が白髪になっても
ジャネット・リー(米国の女優、1927~2004)
上記のような名言もあるように、子どもが何歳になっても親からしたらずっと自分の子どもであり、かわいいものです。
「子離れ」という言葉にとらわれて、子どもを愛することをやめる必要はありません。
一つ注意点があるとすれば、年齢に合わせて関わり方を変えていくことです。
幼児期のような四六時中一緒に過ごす関わり方から、自立する年齢になったら「見守り、いざというときの帰る場所になる」という関わり方に、少しずつでも変えていけると良いでしょう。
自立が寂しいと感じる理由3つと対処法13選
子どもが自立すると「見守る関わり方」をする必要がありますが、どうしても寂しさを感じてしまいますよね。
寂しい理由は「子どもが自分から離れるから」に他なりませんが、もう少し詳しい理由を見てみましょう。
詳しい理由が分かることにより、具体的な対処法も見えてきます。
理由①:人間の作りがそうなっている
そもそも、人間は今までずっと一緒にいた人がいなくなると寂しくなるようにできています。
太古の昔から人間は集団を作って生きてきたわけですから、当然です。
ましてや自分の子孫となる子どもが自分の元を離れるときは、より一層寂しさを感じます。
よって、寂しい気持ちが長期間続いても、それはあなたが弱いからではありません。
対処法①:まずは思いっきり悲しむ
寂しさを感じる自分を受け入れ、思いっきり悲しみましょう。
涙が出なくなるまで泣いていいんです。
泣くことでストレスが軽減されるというデータもあります。
無理に立ち直ろうとしても、心が付いていかず逆効果になることがあります。
対処法②:身近な人と話す
人(子ども)がいなくなる寂しさは、ほかの人と関わることで軽減することがあります。
・旦那さん
・友達
・兄弟
など、話せる人がいたら話しましょう。
話す内容は子どものことでも関係ないことでもどちらでも大丈夫です。
対処法③:専門家に話す
身近な人で話せる人がいない場合は、専門家に話すのも手です。
今はオンラインでカウンセリングをやっている専門家もたくさんいます。
対処法④:SNSを利用する
身近な人に見られていないところで、悩みや思いを吐き出すことも有効です。
・Twitter
・Instagram
・Facebook
などを利用してみましょう。
対処法⑤:ペットを飼う
ペットは寂しさを癒してくれます。
お世話が必要なため、子育てをしているときのような充実感も味わうことができます。
オーソドックスな犬、猫のほかにも
・ハリネズミ
・ハムスター
・文鳥・セキセイインコなどの小鳥
・うさぎ
・爬虫類
などが飼いやすいと言われています。
また、最も世話がしやすいのは観葉植物です。
※ペットは生き物のため、世話ができる場合にのみ飼うようにしてください。
対処法⑥:ノートに気持ちを書き出す
誰とも話したくないという人は、逆に一人の時間を過ごすことも効果があります。
中でもノートに気持ちを書き出すことは、ストレスを減らす効果があります。
内容は自分の書きたいことを書けば良いですが、例を挙げるとしたら「寂しい。離れたくない。これからどうなるんだろう。」といったありのままの感情を書くことがおすすめです。
理由②:今までやってきた家事が突然なくなる
今までは文句を言いながらだった家事も、なくなると寂しさを感じる原因になります。
・子どもの好物を作っても、喜んで食べてくれる人がいない。
・子どもの部屋の掃除をする必要がなくなって、いなくなったことを実感した。
などのときに寂しさを感じます。
今まで求められていた仕事がなくなることによって、自分が誰の役にも立てなくなってしまったかのように思うことで寂しさを感じるのです。
しかし、子どもが自立してもあなたの価値は変わりません。むしろ子育てをした経験が生きる機会はたくさんあります。
子どもの世話をする必要がなくなった代わりに、ほかの誰かの役に立つことで寂しさが軽減します。
対処法⑦:子育て世代の家事を手伝う
あなたが家事をしてきた経験を必要としている人がいます。
あなたも子育て中は、忙しすぎて猫の手も借りたいくらいだったのではないでしょうか?
家事代行サービスに登録して誰かの役に立つことで、「自分は人の役に立っている」ということを実感することができます。
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対処法⑧:ボランティアをする
ボランティアも、寂しさを軽減させる対処法の一つです。
ボランティアをすることで心身ともに健康になるというデータもあります。
ほかの参加者もいれば、人と関わることもできて一石二鳥ですね。
地域の子ども見守りボランティアや児童館のスタッフ、動物愛護など、自分にできそうなものを探してみるのもいいでしょう。
理由③:子どもがいない生活に慣れていない
子どもが自立して、やることがない時間が目立つようになることも、寂しさを感じる原因です。
その場合、空いた時間で何かを行うことが対処法になります。
対処法⑩:好きだったことを紙に書き出す
何かを行うと言っても、子育てに全力を注いでいた方ほど何がしたいかわからないこともあると思います。
そんなときは、子どもが生まれる前の自分が好きだったことを書き出してみましょう。
・子どものときにやっていた習い事は?
・学生時代は何をやっていましたか?
・独身時代にハマっていたことは?
興味を持てることは、過去の自分が教えてくれるかもしれません。
またやってみたいと思えたことはどんどん挑戦してみましょう。
対処法⑪:新しい趣味を始める
やったことのないことでも、興味があれば挑戦してみましょう。
大人になってから始める趣味と言えば、例えばこんな感じです。
・バイオリン
・ワイン
・コーヒー
・ウクレレ
・読書
・ガーデニング
興味があれば、以下から詳細を確認してみてください。
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対処法⑫:資格を取る
子育てが終わると、目標を見失ったように感じることがあります。
資格を取るための勉強をすることで新しい目標に挑戦することも、寂しさを紛らわせることができます。
資格には
・趣味寄りの資格
・仕事寄りの資格
の2種類があります。
趣味寄りの資格なら、例えば
メディカルアロマインストラクター資格取得講座 公式サイト病気にならない健康な体づくりに役立つ「健康長寿栄養学」の資格
などがあります。
仕事寄りの資格なら、
医療事務や保育士などがあります。
対処法⑬:旅行に行く
思い切って旅行に行くのも一つの手です。
今までの子どもがいた日常から子どもがいない日常になったとき、寂しさを感じます。
それなら非日常を感じることで寂しさが和らぐこともあります。
時間が取れる方はクルーズなどのゆったりした旅もいいですし、
国内旅行であっても今までとは違う楽しみ方ができるはずです。
「死ぬまでに行ってみたい旅行先」を書き出してみるのもいいですね。
子どもの自立が寂しい時の対処法13選!子離れできない自分を責めないで:まとめ
・子離れできない親こそ愛情豊かな素晴らしい親であること
・子どもの自立が寂しい時の対処法13選
をお伝えしました。
この記事で気持ちが軽くなった方がいらっしゃれば幸いです。
何か質問、ご指摘などあればコメントお願いいたします。
書いてほしい記事のリクエストもあれば教えてください!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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